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まるおです。
代表的な考え方のくせ(認知のゆがみ)
以前に「べき思考」という考え方のくせについてご紹介したことがありますが、今日は代表的な考え方のくせ(認知のゆがみ)についてご紹介したいと思います。
精神科医の大野裕先生の著書『心が晴れるノート』からとても参考になる内容の抜粋をさせて頂きながら、ご紹介していきます。
こんな方におすすめです
ストレスから抜け出せずに困っている方、イライラ感や不安感などがよくある方など、気持ちが動揺した時に頭に浮かんでくる考え(自動思考と言います)の中に、これから紹介する特徴的なくせがある場合が多いので、自分はどうだろうかと考えながら読み勧めて頂けたらと思います。
根拠のない決めつけ
思い込みを信じてしまうこと
例)初めて取り組む仕事が上手く進まない時に、
「この仕事は上手く行かないだろう。」と決めつけてしまう
白黒思考
あいまいな状態に耐えられず、ものごとを白か黒か極端に考えようとする
例)なんでも完璧に出来ていないと気になってしまう
部分的焦点づけ
自分が着目していることだけに目を向け、短絡的に結論づける
例)苦手意識のある人に会い話をした際、挨拶をされなかったという事実ばかりに目が向いて、「やはり嫌われているんだ。」と考えてしまう
過大評価と過小評価
関心があることは拡大して捉え、反対に自分の考えや予想に合わないことは気にもとめない
例)交渉が下手だと思っているために、上手に交渉できなかった時のことばかりを思い出して、上手くいった時のことを忘れてしまう
べき思考
「〜すべきだった」「〜すべきではなかった」と過去のことをあれこれ思い出して悔やんだり、行動を自分で制限して、自分を責めること
例)家事が十分に出来ない自分に対して「主婦なら家事を完璧にするべきなのに…」と責めてしまう
極端な一般化
少数の事実を取り上げ、すべてのことが同様の結果になるだろうと結論づけてしまう
例)仕事が思ったように進まない時や友人関係が上手くいかない時などに、過去の失敗を思い出して、「自分はいつも失敗する。」と考えてしまう
自己関連づけ
何か悪いことが起きると、自分のせいで起こったのだと自分を責めてしまう
例)子供が学校でトラブルを起こし、担任から指摘された時に「自分の育て方が悪かったんだ。」と自分を責めてしまう
情緒的な理由づけ
その時の自分の感情に基づいて、現実を判断してしまう
例)新しい仕事につき不安に感じる時、「初めてでよく分からないから不安なんだ。」と思うのではなく、「こんなに不安なんだから、自分には出来ないほど難しい仕事に違いない。」と思い込んでしまう
自分で実現してしまう予言
自分で否定的な予測を立てて行動を制限してしまい、自分の行動を制限したがために、予想通り失敗してしまう。その結果、否定的な予測をますます信じ込み、悪循環に陥ってしまう
例)人前で話そうとすると「声が震えるのではないか。」と心配しているために、いざ実際に人前で話すことになると、失敗することばかり考えて意識過剰になり声が震えてしまって、結局「やっぱり思った通りだった。」と考える
「考え方のくせ」で捉えたことは、あくまでも可能性の1つ
どうでしたか?
「これ、私のことかも…」と当てはまるところはありましたか?
もし当てはまるところがあったという方、大丈夫ですよ!安心してください!思い当たるフシはあっていいのです!
ちなみに…基本的に後ろ向きな性格の私は、おおよそ全ての項目に思い当たるフシがあります(笑)
大切なことは、考え方のくせに自分自身で気づけること、
そしてその考えはあくまでも可能性の一つでしか過ぎないということに気づくことなのです!
私自身、気づきをきっかけに、「私は後ろ向きに捉えがちだけど、もしかしたら他の可能性も考えられるかもしれないよな!」といった具合に、ほんの少し考え方や捉え方に柔軟さが出てくるようになり、心身の安定を取り戻す一つのきっかけになってくれました。
まずは、気付くところからです!
この記事の何かしらが、生きづらさを感じている方の、モヤモヤのほんの一部分が晴れるきっかけとなれば幸いです。
今日もお付き合いいただき、ありがとうございました。
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