発達障がい 平衡感覚の統合のつまづきとそのアプローチ

勉強
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今回の記事の内容

①前回の内容のおさらいをします

②目の運動のつまづきは様々な場面でつまずきとして出現します

③姿勢の調整がつまずく事で姿勢の乱れや落ち着かない行動につながります

④平衡感覚低反応か過剰反応かを見極めるアセスメントをしましょう

⑤感覚の特性に応じたアプローチをしましょう

鈴木です

今回は前回投稿した記事の内容に続いて、平衡感覚の統合が

されないことで生活面にどのようなつまづきがあるのかを

投稿していきます

実際に平衡感覚につまづきがある児は身体の使い方や

運動面、または学習面などに様々な影響が出ます

ここで前回の振り返りをしていきます

平衡感覚(バランス感覚)には情報を受け取る

 三半規管(回転情報)と耳石器(直線情報)が耳の奥に存在します

②受けた情報を処理し出力する方法として

 目の運動(前庭-動眼系)・姿勢の調整(前庭-脊髄系)・自律神経(前庭-自律神経系)

以上3つの回路があります それでは以下に本文を投稿していきます

目の運動(前庭-眼球系)のつまづき

前回クルクル身体を回すことで眼振が起きるという話をしました

発達障がいをお持ちの児では眼振が出にくいという特性を持った

児もおり、それは出力されるはずの情報が出づらくなっており

平衡感覚が低反応の状態であると言えます

この低反応の状態では目の動かし方のコントロールに課題が出ます

物を追って見る、何かに注目をする、人と視線を合わせるなど

目を使う行動そのものです

また目の動かし方は学習面にも影響を及ぼし、特に顕著なのが

読書や書字す 国語の教科書の行を読み間違えたり、見失う

という事や書いている文字に注目が難しいので字のバランスが

乱れたり、書字に苦手さが出てきます

運動面でもボールを目で追う事が難しい為にドッヂボールや

風船の動きを捉える事も苦手さとなって現れます

姿勢の調整(前庭-脊髄系)のつまづき

姿勢の調節機能が上手く働かない事で起き、児童発達支援の

場でも見られ、先生や親御さんからも相談があるケースとして

多いのが姿勢の崩れです 重力に対して筋の張りを調整する

事が難しい為に起こり、低緊張の児だと椅子に深くもたれたり

机に伏せたり、楽しく遊んでいたかと思えば寝転がったりと

理解が得られなければダラダラしているという誤解になります

しかしこれは本人の心理作用ではなく平衡感覚のつまずきによって

起こる姿勢の反応なのです

姿勢調整(前庭-脊髄系)の低反応

低反応の児では感覚への反応が鈍い為に過剰に感覚を自身で

入力しようとします(自己刺激)

走り回ったり、ジャンプしたりと落ち着かない行動などで

以前投稿した所ではお腹が減っているので何か食べるという

位に自然な行動です 食欲求ではなく感覚欲求を満たしている

と考えると本人の行動の理解につながるかと考えます

自律神経(前庭‐自律神経系)のつまずき

自律神経は快(副交感神経)と不快(交感神経)を管理していいるので

心理面に大きく関わってきます

このようなケースを紹介します

みんなでお遊戯をしている中で、手をひらひらしながら回るという

振付がありましたが、その児はどうしてもそのパートに来ると

泣いてしまうという事がありました

これは自律神経系の統合が関わっていると推察されます

不測の事態に脳が情報の交通整理が出来なくなり、それが

揺れや慣れない姿勢を怖がる重力不安や姿勢不安という形で

現れます 苦手な感覚に対する脳の防衛反応です

平衡感覚の感覚統合的なアプローチ

ここからは生活や運動、学習でのつまずきに対してどのような

方向性でアプローチをしていくのかを考えていきます

まず何より大切なのはその児が何が苦手で何につまずいている

のかをしっかりと理解することです この理解の過程を

アセスメントと言います 感覚刺激に対して低反応なのか

過剰反応なのかを見極める事がスタートになります

①平衡感覚低反応パターン

先にも記載したように目のコントロールや姿勢の崩れが行動面で

現れます その行動に対して周囲は心配や注意をしますが困っているのは本人です

平衡感覚を働かせるといった時に情報の数が少ない為に働きにくく

なっている状態ですので、平衡感覚が受け取る情報を意図的に

入力していくアプローチが必要になってきます

平衡感覚のどこにつまづきがあるのかを見極めた上で、仮に

眼球運動の未発達であればなら回転運動を入力、姿勢の崩れで

あれば上下や前後の揺れを入力するといったようにその児の

つまずいている所に応じて入力する情報を変えていきます

②平衡感覚過剰反応パターン

平衡感覚に過剰に反応してしますというパターンにおいては

重力不安と姿勢不安という形で表出されます 足場が不安定な

場所・遊具(トランポリンやターザン・ブランコなど)を怖がる

様子が実年齢に応じていないと臆病な児として印象を与える事

がありますが、生活に支障を来すほどではないので放って

おかれることがあります。これも無理にやらせれば出来るように

なるという事ではないのです

例えばトランポリン上下運動は大丈夫だけどブランコの揺れは苦手

であったり、またその逆も然りです。苦手な感覚と大丈夫な感覚を

見分けて、苦手な刺激が遊びの中で楽しみながら意識されつつ

入力されていく事が大切と考えます

改めて記事にしていくと更に学びになります

次回以降は固有覚について触れていきたいと思います

では

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