感覚統合とは

勉強
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今回の記事の内容

①アメリカのエアーズが体系立てた感覚統合という理論があります

②感覚統合は脳の交通整理の役割りを担っております

③感覚には表在感覚5つと深部感覚3つがあります

④深部感覚は意識し辛いためトラブルの原因として見えにくい

感覚統合とは

鈴木です

今回は作業療法に関する記事です

現在勤務している事業所で児童発達支援放課後デイサービス

作業療法士としてプログラム運営に関わっています

長らく精神科領域で勤めていたので感覚統合という理論は知って

いたものの、しっかり学ぶ機会は少なく、児童発達の領域で

感覚統合とは何かという事について学び直しました

むしろ初めての扉を開く位の感覚でした

そこで学んだ事について何度かに分けて記事にしていきたいと思います

感覚統合は主に※1療育で扱われる理論になります

(※1=発達支援 障がいのある児に対して特性や発達の課題に

応じて現在の課題を解決出来るよう働きかけたり、将来の

生活を見据えて支援を行っていくこと)

感覚統合理論を体系づけたのはエアーズ(1920~1989)

というアメリカの作業療法士です。

エアーズは感覚統合

「脳に入力されるさまざまな感覚情報を目的に応じ

整理し、秩序だったものに構成すること」としています

が、何だか難しいと感じてしまうかもしれません

そこで感覚統合はよく交通整理に例えられます

脳の中では感覚統合により常に交通整理が行われています

道路には信号や道路標識、歩道や横断歩道

時には旗振りの父兄がいることで歩行者や自動車は

事故や渋滞を起こすことなくスムーズな交通が保たれます

これが感覚が統合されている状態とします

感覚が統合されていない状態とは

心理学でカクテルパーティー効果というものがあります

大勢の会食の場で周囲がざわざわとしている中

目的の相手との会話が成立したり 聞きたい話題を

聞き取ることが出来るというものです

欲しい情報を選択しそこに注意が向けられる能力の事で

感覚の交通整理が出来ているからこそ聞き取れます

この整理が上手くいかないと全ての雑音を拾ってしまい

脳の中はとても騒々しい状態となってしまいます

感覚の交通整理が上手くできず渋滞や交通事故を引き起こした

状態が環境や社会へ上手く適応できず、つまずきとして

現れます 

浅めの感覚 深めの感覚

先ほど挙げた感覚は聴覚になります

感覚には皆さんと親しいものとして

①触覚 ②味覚 ③嗅覚 ④視覚 ⑤聴覚の5つが

挙げられると思います いわゆる五感です

タイトルの表現では浅めの感覚としていますが

これら5つは表在感覚と言います

触る事、味や臭いを感じる、見る事が

意識しやすい感覚です

それに対して深めの感覚は意識が

し辛い感覚になっています

①平衡感覚(前庭覚) ②固有核 ③触覚

以上を深部感覚と言います 聞きなれない感覚とは

思いますが、これらは五感とは違い無意識に使用しています

触覚は表在感覚にも出ましたが無意識的に使用している

部分では深部感覚にも含まれます

深部感覚は意識がし辛い為に目にみえにくいものです

感覚の交通整理が上手く出来ていない状態が

不適応な行動として現れ、親や先生、友達など周囲の人が

理解をする事が難しいという点が生活のし辛さに繋がります

発達に特性を持った児が集団参加が苦手

身体の動かし方がぎこちない じっとしていられない

などはこの感覚トラブルが起因となることがあります

特性を理解することで本人も周囲も楽になる事があるので

感覚の特性という視点で見ることで新たな関りが

見つけられると思います

では

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