介護過程おさらい
鈴木です
介護過程①では概要をお伝えしました
実務者研修の中では全8講義中5講義が
介護過程に関する講義ということもあって
介護実践する中でとても大切な考え方で
あることがよくわかります
介護は利用者さんが希望する生活の実現に
向けてサービスが提供されます
なので介護者の考えや思い付きで行われる
わけではありません
介護のプランや利用者さんの希望・目標に沿った
内容で意図的な介護が展開される過程を介護過程
と言います
介護過程を展開する目的・意味
介護過程を展開する上では下記のことが
意味や目的になります
①介護過程のプロセスを踏むことで客観的かつ
根拠に基づいた介護を提供できる
②介護を展開する過程が言語化され、記録される
ことにより根拠の振り返りの機会となる
③利用者さんの尊厳の保持・自立支援に基づく為
利用者さんを中心とした個別ケアが行える
④多職種や介護職が協業し、適切な介護サービス
が提供できるようになる
という点です これまで曖昧であった介護の概念
を看護過程を土台として体系化することで
サービスを提供される・する側・それに関わる職種
すべての人が何を目的に介護を行っているのかが
わかりやすくなったという事ですね
この職域で働いているとサービスが惰性やマンネリ化
することが多くあります なので介護過程の概念
を意識することで利用者さん中心のサービスが提供
出来ることを学びました
介護過程のサイクル
以前の記事にも書きましたが、介護過程をより掘り下げます
①アセスメント
・情報の収集
・情報の解釈・関連付け・統合化
↓
②計画の立案
・目標の設定
・具体的な援助内容・方法の決定
↓
③実施
・実施状況の把握
・計画に基づく実施
・自立支援・安全と安心・尊厳の保持
・利用者の反応・新たな可能性
・新たな課題
↓
④評価
・目標の達成度
・援助内容・方法の適切性
・今後の方針の検討
・計画の修正の必要性
という流れになります
さらにこの流れで終わるのではなく
④から①にリスタートし、支援をより洗練
させていくということが大切です
そうです 福祉サービスを利用する限り
この過程は繰り返され続けていくのです
色々書いてますが
自分たちが旅行に行くたとえ話をします
①じゃらんとか旅行雑誌で旅先の情報収集
↓
②宿泊先の予約・当日スケジュールを立てる
↓
③いざ旅行
↓
④思い出の振り返り 次回へ活かす点
ざっくりとこんな感じかなと思います
これを介護に置き換えたのが介護過程かと
(だいぶざっくりと書きすぎていますが)
介護は利用者さんがしたい生活、その人らしい
生活を支援します
介護過程はその実践過程であり、この過程を繰り返し
行うことによって理想の生活に近付き、結果
利用者さんのQOL(Quality Of Life)=生活の質・生命の質
の向上に繋がると考えられます
現在の講師の先生は「介護福祉士と作業療法士は
考え方が近い」と話しておられましたが
この介護過程は作業療法の治療プロセスとも非常に
近いものがあるなと感じながらの学びでした
2021介護福祉士国家試験でも介護過程から9問
出題されたそうで、大切な概念です
ブログの記事にしたことでより理解も進みました
のでしっかり記憶に留めたいと思います
では
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